水道光熱費
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那須の水道光熱費はどれくらい掛かる?東京よりも高い?安い?

ひろまる
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田舎の水道光熱費は都会よりも高い。東京は人口が多く、生活インフラが整っているため、水道光熱費が安い。移住(田舎暮らし)を考える上で東京と比べて水道光熱費がどれくらい高いのかとても気になる。那須に移住して約半年で実際に掛かった費用をお見せしながら那須と東京の水道光熱費の比較をしてみたい。

【電気】那須の電力会社は東京電力

那須は栃木県、関東なので電力会社は東京電力。テレビでよくイジられているけど、栃木県は関東ですよ😘なので、東京と同じプラン、料金で電気が使える。話が横道に逸れるが、テレビ番組も東京と同じなので、東京と同じ曜日・時間帯で好きな番組が見れる。もちろんテレビ東京も映る。チャンネル(番号)を覚え直したりする必要もない。

那須ってどこ?何県なの?という方が自分の周りにいる。もしかして、わざと知らないふりをしているだけか?😅 “那須”には天皇皇后両陛下・皇族方の静養の場として使用される那須御用邸があり、避暑地・観光地としても有名。”那須”という言葉は知っていても那須=栃木県と連想しにくいのかもしれない。

ちなみに東京と那須の電気料金の実績はこんな感じ(大人2名)。夏でも冬でもエアコンはあまり使わないタイプなので、東京での生活は家庭1軒あたりの電気使用量1ヶ月平均248.7kwh(2015年、東京電力HPより)を下回っている。

東京那須
1月5,011円/159kwh8,906円/208kwh
2月4,968円/151kwh8,307円/219kwh
3月5,069円/149kwh9,078円/249kwh
4月4,750円/137kwh7,380円/207kwh
5月4,633円/131kwh6,007円/179kwh
6月4,760円/134kwh5,775円/179kwh
7月5,701円/157kwh5,654円/184kwh
8月6,550円/177kwh6,786円/235kwh
9月6,434円/167kwh6,354円/227kwh
10月5,480円/135kwh6,326円/201kwh
11月4,200円/136kwh5,979円/190kwh
12月4,548円/146kwh6,257円/202kwh
※東京:2021年11月~2022年10月、那須:2023年1月~12月

東京はマンションだったが、那須は一戸建てということで、照明や換気扇の数、浄化槽のブロアーといった東京暮らしにはなかった常時電気を使っているモノがあるので電気使用量はどうしても増える。

昨今、電気料金の値上げがあるので、金額での単純比較は難しい。那須に移住した場合のシミュレーションとして、冬(11月~4月)は東京の1.5~2倍、その他の季節は1.3~1.5倍程度の電気使用量を見込んで試算してみるとよいかもしれない。

【ガス】都市ガスと大きく異なるプロパンガス

那須は都市ガスではなくプロパンガス。プロパンガスは都市ガスに比べると、料金がとても高いイメージを移住前から持っていた。物件契約後も具体的に調べることはせず、予備知識もないまま、不動産会社に紹介されたプロパンガス会社と契約する際に『那須の一般家庭の冬のプロパンガス料金ってどれくらいですか?』と聞くと『使い方にもよるが20,000円くらいですかね』とさらっと回答。

金額を聞いて衝撃。東京だと、電気・ガス・水道全部合わせても20,000円掛からないのに😅このときばかりは、もっとガスのことを調べてから移住を考えれば良かったと後悔しました。

那須でのはじめての冬はガス代にビビり、めちゃくちゃ節約しました。ただ、プロパンガスは都市ガスよりも熱量が2倍以上高いらしく、思っていたよりもガスの使用量は抑えられた(と思う)。熱量が2倍ということは、ガスの使用量は東京の半分になっても良さそうだが、東京よりも那須は気温が低い、水温が低いということもあり、単純にはいかない。季節にもよるが東京の1.5~2倍のガス使用量をみておく必要がありそうだ。

ガス料金で効いてくるのが従量単価。プロパンガスは都市ガスの2倍。この従量単価が曲者で、プロパンガス会社同士でも単価が倍以上違うこともある。最初契約したガス会社があまりも高かったので、移住して2ヶ月でガス会社を切り替えた。どうやって切り替えたかは別ブログで紹介します。プロパンガスの切り替えは、移住者だけでなく、もともと地元に住んでいる方、市内や栃木県内から引っ越した方にも有効な手段なので、プロパンガスが高いなぁと思っている方は、切り替えを検討して欲しい。

ちなみに、我が家のプロパンガスは1㎥あたり330円(那須地域の適正価格)。東京ガスは1ヶ月のガス使用量で単価が変わる。また、原料費調整制度というもので毎月の単価が変動する。2023年5月検針で、ガス使用量が30㎥の場合は、161.13円なので我が家のプロパンガス会社でも単価が2倍違う。この差は大きい・・・。

下の表はプロパンガス会社切替後の料金。切り替え前は、10.3㎥のガス使用で8,225円の請求だった。プロパンガス会社による料金の違いが大きいことがよく分かると思います。



東京那須
1月6,018円/37㎥4,868円/10.8㎥
2月5,334円/30㎥5,259円/12.1㎥
3月6,163円/34㎥4,988円/11.2㎥
4月5,020円/26㎥6,138円/13.6㎥
5月3,808円/18㎥6,072円/13.4㎥
6月2,956円/13㎥5,808円/12.6㎥
7月2,110円/8㎥4,158円/7.6㎥
8月1,953円/7㎥2,557円/5.9㎥
9月2,110円/8㎥2,590円/6.0㎥
10月2,558円/10㎥4,818円/9.6㎥
11月4,233円/25㎥6,204円/13.8㎥
12月5,092円/31㎥6,435円/14.5㎥
※東京:2021年11月~2022年10月、那須:2023年1月~12月

【水道】できれば公営水道の物件に住みたい

東京はあたりまえのように東京水道局の水道(もちろん井戸水もあるがごく一部)。那須はエリア全体に公営水道が張り巡らされているわけではないので、別荘地で管理している井戸水を使ったり、自分の家用に井戸を掘っている家庭もある。

井戸水の場合、別荘地によって料金が大きく異なる。年間3万円程度で使い放題のところもあるが、自分が住んでいる別荘地は年間10万円で使い放題。10万円の内訳には水道以外に、街灯の電気代や草刈り、落ち葉掃き、積雪時の除雪等の費用、設備修繕全般に掛かる費用や管理組合(自治会)の運営費等も含まれているため、水道代がいくらなのか不明。

管理なんか要らないよという人には10万円はかなり高く映る。管理費の掛からない別荘地外で物件を探す人も多く、自分も物件探しをしたときに条件の1つに入れていた。ただ、公営水道を絶対条件で物件探しをすると、他の条件を諦めることにもなりかねないので、条件の優先順位付けは迷うところ。

参考までに公営水道にした場合の東京と那須の料金比較を載せておきます。呼び径(メータ口径)は20mmで、使用水量/料金はともに1ヶ月分。ちなみに、2人世帯の1ヶ月あたりの平均水道使用量は14.9㎥(東京水道局より)。

使用水量東京(1ヶ月)那須町(1ヶ月)那須塩原市(1ヶ月)
15㎥2,112円3,074円3,168円
20㎥2,816円4,102円4,081円
注)2023年6月時点の情報

使用水量15㎥で東京と那須で1,000円の差。那須町と那須塩原市の料金は大差なし。那須で暮らすと植木や家庭菜園、洗車等で水を使う量が増えそうなので、その辺を考慮して水道代を考えておくとよいかもしれない。

【下水】東京では水道料金とセットで気にしていない?

東京では水道料金と一緒に請求されるため、水道料金といえば、下水道料金も含んでいるイメージ。田舎では水道同様に下水設備がエリア全体に行き届いておらず、各家庭で個別浄化槽というものを設置して下水を処理する。もちろん浄化槽にもランニングコストが掛かる。上記で説明した水道料金には下水道料金(那須では浄化槽の費用)が含まれていないため、この料金についても触れておきたい。

那須は、浄化槽点検26,800円/年(※年3回の点検付き)、浄化槽の汲み取りを2年に1回で50,000円と仮定して、1ヶ月平均料金を試算。

使用水量(下水量)東京(1ヶ月)那須(1ヶ月)
30㎥1,463円4,317円
40㎥2,068円同上
注)2023年6月時点の情報

那須での暮らしには浄化槽の点検や汲み取りは各戸ごとに対応が必要なので、どうしても費用が掛かりますね。

【灯油】那須の冬は灯油が必須

東京の集合住宅では賃貸、分譲問わず、灯油使用禁止(火事の危険性があるため)が多い。自分が住んでいたマンションも灯油使用禁止で、灯油を使用する暖房機器をもっていなかった。正確にはキャンプ用の石油ストーブは持っていたが使ったことがなく、灯油を購入したこともない。

那須の冬はとても寒く、キャンプ用の石油ストーブを使うために移住してすぐに灯油を購入。手持ちの石油ストーブはとても暖かいのだが燃費が悪く、石油ファンヒーターを追加購入。エアコンや薪ストーブで暖を取っている家も多いと思うが、灯油を使わない分は電気代、薪代が追加で掛かることになる。我が家は1月までは石油ストーブと石油ファンヒーター。2月以降はエアコン買い替えて、石油ファンヒーターと併用。いずれにしても灯油は手放せない存在。ちなみに、灯油でお風呂を沸かす物件もあり、そういった物件を購入した場合、一年中、灯油が必要となるので、那須の中古物件を探す際には注意が必要。

灯油購入期間東京那須
11月から3月まで使用なし22,122円(注)
注)18リットルタンクを12回購入。18リットル平均1,844円、1リットル平均102.4円

寒くてもできるだけ我慢して暖房器具を使わなかったので、灯油使用量は少なかった(はず)。暖房器具の種類や使用頻度にもよると思うが、我が家では1週間にポリタンク1つあれば十分でした。余談だけど、次のシーズンは冬を快適に過ごすために、ペレットストーブを導入する予定。

【まとめ】年間の水道光熱費はいくら?東京よりどれくらい高い?

那須に移住して1年経っていないので、那須の市水道光熱費は請求が確認できた月までの平均。

那須での水道光熱費は、那須のどこに住むか(山のほうは寒いので冬の光熱費が掛かる)、どういった家に住むか(広いと光熱費は高くなりやすい)、別荘か別荘外か、家族構成、冬の暖房器具のメインはなにか、といった条件で大きく変わると思う。

我が家では東京と比較して2倍の水道光熱費が掛かった。冬の間、寒さを我慢しないで快適さを求めると、この差はもっと広がると思う。個人的には想定の範囲内でしたが、皆さんの感覚ではいかがでしょうか。

種類東京(1ヶ月平均)那須(1ヶ月平均)
電気5,178円/148kwh6,901円/207kwh
ガス3,946円/20.6㎥4,991円/10.9㎥
水道2,112円/30㎥3,168円/30㎥
下水1,463円/30㎥4,317円/30㎥
灯油使用なし1,844円/18L
合計12,699円21,221円
※東京:2021年11月~2022年10月、那須:2023年1月~12月
ABOUT US
ひろまる&にゃこ
ひろまる&にゃこ
那須移住2年目
2022年秋に東京から那須(那須高原)に移住した『ひろまる』と『にゃこ』です。のんびり田舎暮らしがしたいという願望を持ちながら実行に移せず、毎日移住系YouTubeを観て癒やしを求める。移住者(軽井沢)の家にお邪魔したことをきっかけに、移住熱が高まり、物件探しから2ヶ月で那須に移住。田舎暮らしに移るきっかけや背景、目的(理由)、期待、不安。移住の良し悪し、移住後の生活、那須のいろいろをお伝えしながら、那須の良さを知ってもらい那須に移住する人が増えてくれることを願って・・・
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