第9話:物件探しから1ヶ月。迷いを残しつつも栃木県那須への移住を決断
2回目の移住先探しツアーでお気に入りの物件を見つけた。物件探しには時間もお金も掛かるし、心身ともに疲れる。頻繁に物件を見に行くのは厳しいだろうな、早く見つかるといいな、と思ってはいたがこんなに早く理想の物件に出会えるとは思ってもいなかった。
お気に入り物件の内見はテンションあがったね。気に入らない部分がもほとんどなかった。不動産屋さんイチオシの物件に間違いはなかったね。
内見した時間も長かったし、動画も丁寧に撮影していた。不動産屋さんに積極的に質問していたよね。
悩みポイント
東京に戻った翌日、目当ての物件動画を確認。不動産屋さんに案内される前に建物の裏手にまわったりとかなり食い気味に動画撮影していた😂
室内に荷物がなく、補修やクリーニングも済んでいて、今まで見てきた物件と比べて数段綺麗に見えた。実際、今すぐにでも住めそうな物件。
かなり前向きな気持ちになっているけど、悩ましいポイントが・・・。
- 予算オーバー
- 管理別荘地で管理費(水道代込み)が掛かる
- 土地面積が100坪と希望の半分、しかも駐車スペースは1台分しかない
それ以上に、こんなにあっさり移住を決めてしまっていいのかという漠然とした不安、移住してからの仕事は問題ないか、急に東京の友人たちと離れてしまっていいのかとリアリティをもった不安が頭をよぎる。
買う後悔より買わない後悔
予算やそれぞれの細かい条件は抜きにして、この物件は実物をみると気に入る人は多いだろう。すぐに売却先が決まっちゃうだろうなというのが二人の一致した意見。売れちゃった、もう買えない・・・。と後悔する姿が目に浮かび、
「買わない後悔」 > 「買う後悔」
を成立させるための検討(こじつけ)を始めた。
・予算オーバー:東京では賃貸物件に住んでいる。数カ月後には契約更新が控えており、更新してその後2年間住み続けるための費用は更新料含めて数百万円。予算オーバーはこの金額でペイできる。
・管理費(水道代込み)が掛かる:東京に住み続けると駐車場代が毎月2万円以上掛かる。これより管理費は安い。しかも、管理費は水道代込みで水道代は従量課金されない(使用量に応じて追加費用が掛からない)。外回りの掃除や家庭菜園、果樹栽培するとなると東京よりも水を使うだろうし、水を使うときに水道代を気にせずに使えることは、水道光熱費が都会より高い田舎暮らしにおいて精神的負担が軽くなる(水を無駄遣いするわけではないですよ😅)
・土地面積が100坪と希望の半分、しかも駐車スペースは1台分しかない:別荘地内に建物が建っていない土地がかなりある。内見のときに不動産屋さんに相談していたが、登記簿から土地所有者を確認して、手紙を出してくれることは約束済(土地を手放すときはお声がけくださいと売却の意志を探る)。土地購入が確約されたわけではないが、これがうまくいけば希望の土地面積200坪以上を手に入れることができる。
・移住してからの仕事は問題ないか:フリーランスで仕事をしているので会社の許可は不要。今の仕事はほぼ100%リモートワークということもあり、移住しても問題ないだろうと判断。出社を求められたら新幹線通勤するか、東京の賃貸マンションの解約を仕事の契約期間(2022年末)まで延ばせば良いと考えた。問題は今の仕事が契約満了となったあと、次の仕事をどうするか。選択肢としては、①東京までがんばって新幹線通勤、②那須で仕事を探す、③フルリモートの仕事を探す、④フリーランスの延長でなにか事業を立ち上げる・・・。移住することで住居費が極小化され生活費が大きく下がるので、生活に必要な収入はどうにか確保できるだろう。楽観主義者ではないし、どちらかというと心配性ではあるけれど、仕事ありきで移住を考えるといつまで経っても移住は実現できないと考え、仕事については移住してから考えることにした。
・急に東京の友人たちと離れてしまっていいのか:この点は正直、想像ができなかった。東京と那須なら日帰り可能、いつでも会えるという物理的・心理的距離感をもってこの不安は押し込んだ。
強引なロジックで移住を決断!
不動産屋さんに「④の物件を購入したい」と連絡。内見2日後の決断でした。他にも内見希望者がいるとのことで、購入意志を明確にするために翌日には手付金を振込。次の週末に物件契約に再び那須を訪れることに。
(次回)第10話:バイバイ東京。物件契約、怒涛の引越準備からあっという間の移住